ADS-B信号を受信するために、同軸ケーブルを使ってコリニア・アンテナを作ってみました。 ところが、簡易アンテナVerIIを使った時よりも悪い結果となりました。
1090Mhz 同軸ケーブル・コリニア・アンテナ
グーグルを使ってキーワード「Coaxial Collinear Antenna」として検索すると一番上に表示されるADS-B受信用のアンテナ製作記事を参考にアンテナを製作しました。
同軸ケーブルは、50Ωの5D-2Vケーブルを使いました。
同軸ケーブルを116mm(11.6cm)を15cmに切り出して、素子の部分が11.6cmとなるように芯線をむき出したパーツを12個作りました。
4素子と8素子の2種類のアンテナでテストを行うことを考えています。
素子を2本づつつないで、テスターでショートしていないことをチェックしてアンテナ全体を組み上げました。
上部には50オームの抵抗、接続側には1/4波長(5.8cm)の短いケーブルをつけてアンテナ素子を作り、1mの塩ビパイプに差し込んで自立するように組み立ててアンテナは出来上がり。
受信傾向の比較
このアンテナを高さ2メートルくらいの場所に立てて、24時間受信させてみたました。
同時に3種類のアンテナを使って同日24時間分受信データ統計データで比較してみます。
気象条件や飛行状況などの違いは除外できると思います。
気象条件や飛行状況などの違いは除外できると思います。
同軸ケーブル・コリニア・アンテナ
図1:同軸ケーブル・コリニア・アンテナ受信統計データ(2015年9月11日) |
結果としては、簡易アンテナVerIIよりも受信範囲は狭く、距離も伸びません。
ステータス概要(自作グランド・プレーン・アンテナの同日のデータ)
- Uptime:100%(100%)
- 航空機数:417機(436機)
- ポジション・レポート数:25,062(34,929)
- 最大距離:78nm(108nm)
自作グランドプレーンアンテナ
図2:自作グランドプレーンアンテナ受信統計データ(2015年9月11日) |
簡易アンテナVerII
簡易アンテナVerIIの受信統計データ(2015年9月11日) |
先に「簡易アンテナVerII」と「付属のアンテナ」を比較したところ、その差は少ししかありませんでした。
「自作のグランドプレーンアンテナ」を追加して受信傾向を「簡易アンテナVerII」と比べると、コンタクト数では少ないのですが、受信距離や受信期待数は概ね同等と見ることもできます。
ところが、同軸ケーブル・コリニア・アンテナは距離とコンタクト数で顕著に少なく、当方の環境ではあまり期待できそうにありません。。。
ブロガー諸氏の記事からは、同軸ケーブル・コリニア・アンテナを使うと大きく受信数や距離が改善したレポートが多かったので、とても期待していたのですが・・・(念のため、2本作りましたが大して違いはありませんでした)
う〜〜〜ん